eTime】   基準10MHzの味見記録 其の伍 

KSS OCXO-110 5MHz 味見評価

基地局の周波数基準源として使われていたキンセキ製5MHz OCXO (95年製と96年製の2台)を味見してみた。

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筐体外形: W8 x L10 x H4 [cm]   弁当箱?大きい!

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専用コネクタ端子付, 出力はSMB  反対側面に F調トリマ穴有り 



 

 

OCXO-110  5MHz出力波形 Sine波なのだが、ヒゲが出ている
           Output
Level : 2.86Vp-p
約12.2dBm (50Ω終端時)

               

  

                      5MHz近傍(Span 100kHz)スペクトル 

  
             5MHz出力の高調波比(Harmonics)↑ 対 10MHzで−29.3dBc 

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事前確認
トリマー周波数粗調範囲
-20.8Hz〜+17.7Hz
EFC電圧調整感度
約+0.24Hz/V

Phase Noise, Allan Variance評価へ

以前に105Bとの比較測定で、かなりの値
が出そうな期待があったので....
充分に周波数を安定化させる意図を込め、
発砲スチロール断熱箱の中でOCXO-110  2台を通電させ、待つこと約4日

 


   
   5MHz 位相雑音特性(Phase Noise)↑ -120dBc/Hz at 1Hzは凄い!Carrier近傍が低雑音-水晶は勿論SC-Cutですね!
      

 
         
周波数短期安定度(Allan Variance)特性↑  -13乗order♪ すばらし過ぎる (^ ^V



OCXO-110 5MHz x2 = 2逓倍10MHz出力 味見評価#2

 上記の軽く-13乗の高安定度を出すこ結果を受け、5MHzだけでは甚だ勿体ないと云うことで、あり合わせの部品を集めて
10MHzに逓倍させてみた。


試作した5MHz to 10MHz Doubler Amp.回路  5MHzのヒゲを取り除き、Pureな10MHzにしたくFilter回路を加えている



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試作したDoubler Ampを接続 

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 2逓倍 10MHzの出力波形
Output Level : 1.5Vp-p 
約7dBm 


  
           逓倍10MHz近傍(Span 100kHz)スペクトル↑  出力Level 7.3dBm

  
                      10MHz出力の高調波比(Harmonics)↑ 対 5MHzで−43.5dBc   5MHz Harmonics 残ってますね (^ ^;;   

    
 
                                   Doubler出力 10MHz 位相雑音特性(Phase Noise)↑ 

        
2逓倍したことで、元の5MHzに比較して、1/f領域のOffset 1Hzは1Octave分の6dB上昇、 
    一方、Offset ≧10Hz のFloor領域は3dBc程度上昇、出力Levelが少し小さくなった事に起因するものと思われる。

  
           周波数短期安定度(Allan Variance)特性↑  すばらしいAll -13乗order  弊社基準源誕生


    

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