基準10MHzの味見記録  Rev.E 修理対応 追加備忘録

Trimble Thunderblot GPS Disciplined Clock 10MHz#2

以前報告の物とは、別のThunderboltなのであるが、10MHz出力レベルが時折不安定に陥る症状が有り、Debugを行った処、最終段の約10dB増幅
のVideo出力Amp.TI製OPA592(元々はBurr Brown設計の電流帰還型」OP Amp.) の問題と判定。 OPA592周辺の再はんだ付けも症状治らず
OPA592は高価・入手難 と云うことで、Trimble OCXO出力直出しを試した処、出力レベルは10dB落ちるも、位相雑音が格段に向上 是で充分と判断
  
    OPA592を外し、OCXO出力をジャンパー 耐熱絶縁ポリミドテープで固定                       Trimble OCXO 10MHz


 3出力電源 hp E3630AでThunderboltの受入テスト 記念撮影
Thunderboltに印加する3電源(+12V, -12V , +5V )Power要件の確認結果
 +12V  ----  
搭載OCXOとAnalog系回路(センサ回路周りのOP-Amp.等)
         +12VのPower要件は、殆どOCXO+Buffer部で占められ、
         OCXO起動WarmUp時に約
8.5W(約0.7A
消費
         OCXO起動WarmUp後の定常安定時で約1.6W130mA
消費

 -12V  ----  
Analog系回路(センサ回路周り)のみ 約0.12W10mA消費

   +5V  ---- 
 データ処理、通信等のLogic周り 約1.3W260mA消費

 GPSDOの運用に普段回路実験に使っている研究室仕様のE3630Aを占められるのは
 実に勿体ない と云う話... そこで、どケチ根性を発揮して試したのが、下記の回路
 
それにしてもE3630Aの置台になってるのが PC界のポルシェと称されたApple IIsi 今何処や?
 
 手持ち回路で+12V 1電源運用を目論見、テスト運用
 テスト動作OKと云うことで、必要部分を回路図に落としたのがこれ
 
      定常時は約5W弱での稼働です                    +12Vを出力可能な10W以上の電源が一つ有ればOKです


動作TEST
以下の内容は上述の+12V 1電源運用での特性確認データです。
Lady Heather Ver 5.0 でのThunderbolt GPS受信モニター確認         UnderLine付文字列にはLinkが貼ってあります また、 画像クリックで
拡大表示します

Tboltの受信モニターにはOriginal ThunderBolt Monitorが有るのですが全然つまらない(^^ KE5FXことJohn Milesさん作成のFree Soft Lady Heatherが断然お勧めです。hp Z3801Aでも使えます

2021/3/24 15時44分時点の
受信状況 ↓                                                       ●時間を東京時間に設定する > Command Listからt t を選び、下の命令を入れます

  
 グラフは PPS信号のずれ 補正DAC電圧 Tbolt内部温度  これは何?            更には、衛星位置表示と併せた こんな時計表示 設定も出来ます おしゃれ

10MHz出力特性の確認

         
                                                          7次高調波以上は殆ど無視できる程極小なので、ここでは5高調波迄で歪率計算しています。

 
OPA592 bufferを外し、OCXO直出力にしたお蔭 で 怪我の巧妙と云うか? とってもきれいな正弦波出力と成りました♪  
尚、OPA592 buffer付きのTboltオリジナル波形はこれです
  随分と大振幅でしたね〜 :-)
 


                              位相雑音特性  (Phase Noise)    
Floor申し分なし!Floor Noiseが非常に低くすばらしい MasterClock向き 理由は  これ


 

                            周波数短期安定度 (Allan Variance) 特性

  

  
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