基準10MHzの味見記録  其の参-う

Hewlett Packard GPS Receiver Z3801A GPSDO 10MHz


周波数基準として稼働中のZ3801Aの予備として入手。 折角なので、中の調査とに出来る改造もやってみた。 その辺の記録を備忘録として残して置く。

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安定化電源hp 6206BからDC+54Vを貰い稼働中のZ3801A
定常安定動作時の消費電流は約0.28A → 割と省エネで約15mW

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Z3801Aリアパネル 
J1:アンテナ入力 J2:10MHz出力  J3:RS232C化通信Port
(後述)
J4:DC+38〜+60V電源入力(Mate-N-Lokコネクタ)   増設1PPS出力(後述)


Z3801A内部調査

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内部全体

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メイン基板

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電源基板 


RS442 → RS232化への変更

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J1コネクタの設定がRS422なのかRS232なのか?
部の中列がRS422側にショートなので、現状はRS422設定

RSS422設定                        RS232設定
 
内部をばらしメイン基板裏側 左写真部の5個のJumper チップ抵抗を外し、
右写真部の様に8個のJumper チップ抵抗を付ける。(中列をRS232側にショート)


1PPSの増設


RS442→RS232化でせっかくのバラシついでにということで、こちらを参考に
http://www.febo.com/time-freq/gps/z3801a/mods/
の1PPS回路増設を行った。 1gate LMOS 7SZ125を簡易Driverとして採用。



 1PPS出力波形
1Pulse Per Secondの文字通り、波形の25us幅パルスが1秒毎に出力される。
1s周期に対して25us幅のヒゲ状パルスなので計測がなかなか難しい。
尚、は1MΩ受けで5Vパルスだが、50Ω受けの時はパルス波高値2.5Vになる。


GPS Monitorの様子

 Symmetricom SatStatではこんな感じです。


  Z3801Aの通信設定 
 

 日付時間設定の手順  漸く少し解ったのです(^^;
  Z3801Aの電源を入れ、通信ができるようになった段階で、
先ず、Control & Queryから*tst? を送信。
次に:GPS:INIT:DATE 2017,09,13 (年月日)を送り、日付設定を行います。暫くすると、LOCALの日付が変更され、年が2000年以降になっていればOKです。日付変更はGPS Lockされた状態では出来ないので、Lockする前に行うのが肝心な処。
その後衛生4個を補足し、
GPS Lockされた段階で、日付・時刻が自動的にGPS Timeに正しく変更され、Surveyが始まる。GPS TimeはUTC(時報)より14秒早いので:DIAG:GPS:UTC 1を送り、UTC時刻に補正。更に:PTIM:TZON +9を送り、日本のLocal時間に変更して設定終了。

他のGPS Monitor接続例
Z3801Aであれば、SatStat以外ではGPSCon, Z38XXの使用が多いのですが、ThunderBoltで多く使用されるLady Heatherでも
使えました。 下↓にGPSConとLady Heatherの画面クリップを
ご参考。      Clickして拡大表示
           


Z3801Aの10MHz出力波形と高調波比


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Z3801A 10MHz出力 振幅2Vp-p (50Ω終端時) レベル約10dBm

 

10MHz出力の周波数安定度確認

 
            周波数短期安定度↑ (Time Domain Stability )


                               位相雑音特性↑ (Frequency Domain Stabilty ≡ Phase Noise)

参考Link先
Z3801の定番詳細情報はこちら   Z3801A GPS Frequency Standard - K8CU  をご参考下さい

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