NEC PC-9801US修理記録  一応の動作確認まで修理メンテしたが...  未だJunk


9801US概要


その昔バブルが弾けた頃の話ですが、コンピュータを使い始めたい職場の女子や我が子にPCを始めさせたいと云うお母さんに推薦してた
3.5FDD i386搭載でコンパクトな国民機 9801US HDD,メモリの着脱も簡単ということで、兎に角無難  それにしても当時は凄いバブル価格です

先々月6月初めの事ですが、通電確認のみ・ジャンク9801USをここヤフオクで見つけ衝動落札してしまいました。  
結構な価格で落札(^^;; 未だ人気有るんですね

発売開始時期が1992年7月は、ちとまずい・宜しくないと思いつつ、品物到着後、受け入れ確認の電源起動を試みると、
ピポッの起動音が鳴ったものの、メモリカウントには至らず所謂サイケリック画面が出てしまう(T_T)

サイケデリック画面 
マトモに起動しないAp2の画面
その道の先達達人は居るもので、こちらの修理情報を大いに参考に「させて戴きました m(_ _)m
USで遊ぼう! PC-9801USの修理小ネタ集〜  http://www7a.biglobe.ne.jp/~naopy/pc_us.html
修理
先ずは中を開け、先ずはAirDusterで埃払い、じっくり」と黙視検査した処、 面実装電解ケミコンの多くが液漏れ劣化が多数 案の定、懸念した通りなのでした
92〜93年に製造されたSMD電解コン搭載電子機器はほぼ全滅・壊れているものと判断してください。
昔修理したApple Macintosch IIci , SONYTektronixオシロ2465B後期型なんかも1993年製造、SMD電解コン液漏れ劣化ボロボロなのでした。 あんなに 名機の誉れ高いのに....
当時世に出たばかりの面実装用電解ケミカルコンデンサは、220〜230℃の半田リフロー炉通過≡熱衝撃に耐える技術が未確立であったのです。
特に当時の台湾組立て実装品は100%液漏れNGでしょう

という事で、目視確認で怪しいSMD電解コンをリード付電解コンに付け替え交換しました。  合計18箇所 
 耐圧、容量値は ≧で合わせています
外観OKの判断から交換せずに残っているSMD電解コンも未だ残っているので、治宣言は不可


電解液漏れ腐食に拠る断線が見つかり、Patch配線処理を実施。 Patch線が基板表裏に渡るので、部でテープ固定。

動作確認
*起動 PC98の起動音ピポッが心地良く鳴り、メモリカウントに進みます
*3.5インチFDD1,2 2ドライブ共にRead/Write OK です。
*マウス、キーボード接続OK です
*会社の98Note SX/Eで使っている125MB HDDパックと2MB EMS RAM CardをUSのスロットに入れて動作確認 
(下 写真参照)
  → 98Note用HDDパックがそのまま使えます。 メモリは 640kB + 2MB のカウント → HDDからMS-DOS6.2を起動、ATOK8をEMSメモリ組み込み OK

*拡張Cバス 動作確認 GPIB
PC-9801-29nを入れて動作確認 OK
*PrinterとRS232Cは動作未確認です。 多分大丈夫と思いますが...

追加 修理  バックアップ電池の交換
上記修理以降、3.5FDD 2ドライブの恩恵を活かし、昔のBASICゲームのバックアップ等、当面の課題事項をこなしたのですが、
電源を入れる毎にDate Timeが大きくずれまくりなのでした。今日は2057年、なんじゃそりゃということで、是はバックアップ電池交換ということで再度内部調査

入っていたのは、サンヨー製のこれ  価格が2,3千円もして、とてもじゃないが手が出ない (^_^;
「CR12600SE」の画像検索結果

ならばということで、Panasonicリチウム電池 CR2032 +3Vをリード付きソケットに入れ、代替接続
養生テープで絶縁し、両面テープで筺体に貼り付けた。→ 数年後、電池が無くなったら、ソケットのCR2032のみ交換でOK
100円ショップの中国製CR2032 @50円でも問題無いのですが、向こう数年の信頼性を重視し、Panasonic製@200円を選択




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